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Cute Movies

PARTY7

監督:石井克人

先日テレビを見ていたら、キムタクと松たかこの共演を「最強タッグ」と呼んでいた。
誰の認識かは別として、この映画の二人の共演もそう捉えられることが多いのではないか。
永瀬正敏と浅野忠信。
日本映画界を担う若手人気俳優の競演!?

その他の共演に、原田芳雄、さねよしいさこ、若人あきら(改名 我修院達也)など。
あの「郷ひろみの物まね」&「謎の失踪事件」の若人あきらと
渋い男の中の男、原田芳雄っていったいどんな組み合わせだ。
まるで一貫性のなさそうな配役。
これがこの映画の中では、なぜか違和感無くはまってしまう。
いや、あったかな?
とにかくこれが石井克人ワールドなのであろう。
ちょっと表現が間違っているかもしれないが、
なんていうかキッチュでアバンギャルドな感じ?とでもいいますか。

監督はこの映画を作るのが本当に楽しかったに違いないのではないか。
細部の細部にまでミョ―なこだわりが感じられる。
いろいろ計算しながらも
自分の好きなもの、好きな感覚、好き放題集めた。たぶん。

個人的に原田芳雄と浅野忠信はけっこう好きなので、
二人はどんな役なのだろうと少々楽しみにしていたのだけれど、
こう来るとは思わなかった。
予想だにしない展開。
期待と全く違ったが、二人が一番面白かった。

ストーリーはと言うと、まあ、あまり説明するほどの感じでは・・・。
某雑誌の紹介では、たった4行(1行20文字くらい)くらいで
ストーリーのほぼ全てが説明されていたのにはウケた。

実は映画を見終わったとき、期待していたほど面白いとは思わなかったのだが、
この文章を書いているうちに、なぜか映画の好感度少々アップ。
わたしは作り手の趣味や好み、独断に満ち溢れた作品を好む傾向があるので、
そういう部分で惹かれたのかもしれない。

text by...  RS

2000/12/30