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2016年3月ロードショー
（c）2016 halyosy・藤田遼・雨宮ひとみ／PHP研究所／「桜ノ雨」製作委員会
桜ノ雨監督：ウエダアツシ
製作総指揮：吉田尚剛
原作／原案：halyoshi
脚本：小林弘利
音楽監修：林祐介
撮影：早坂伸
照明：藤田貴路
録音：渡辺丈彦
キャスト：山本舞香 浅香航大 広田亮平 久松郁実 中村大樹 田畑智子 奥貫薫
作品紹介
420万回再生を誇る、ニコニコ動画の永遠の名曲「桜ノ雨」。ボカロバーチャルアイドル・初音ミクが歌う「桜ノ雨」発表以来、多くの賛辞を集め、中学校・高校卒業式の定番ソングになった感動の神曲、実写映画化。ストーリーの原作となったのは、発行部数20万部、曲の世界観を小説化して大ヒットした「桜ノ雨」（2012年2月 PHP研究所）。16歳の高校生の初音ミクという、楽曲「桜ノ雨」を作った際の着想から、作中にはVOCALOIDをモデルにしたキャラクターたちが生徒、教師として登場する。
見どころ
最近では卒業式で歌われることもあるという、大人気ボカロ曲「桜ノ雨」。その実写映画が、2016年春に公開される。
高校の合唱部を舞台に、「コンクールで金賞を取る」という目標のために毎日を過ごす中で訪れる、様々な困難を乗り越えていく様を描いた。「コンクールで勝つために難しい曲をやることになったが、それでも桜ノ雨を歌いたい」という葛藤を軸に物語が展開し、内気な主人公が先輩・後輩との交流を経て成長していく。彼らの台詞のひとつひとつが思春期の彼らの心情を汲み取り、私たちの心に響く。
劇中に桜ノ雨意外のボカロ曲も合唱曲として登場するため、ボカロが好きな人にはたまらない作品だろう。その他にも人気VOCALOIDの名前をオマージュした名前の登場人物が登場するなど、さまざまな工夫が隠されている。
VOCALOIDファンにはたまらない要素が詰まった本作品。それらは隠し味のため、ボカロをあまり知らない人でももちろん楽しめるようになっている。入学シーズンの春から引退までの短い間で、合唱部員たちが見つけた答えは。
（第28回東京国際映画祭にて鑑賞）
Text by EISUKE
