最近めっぽう元気がない……そんな女性にオススメ。読書だって、オシャレだって、ワインだって何でもいい！楽しい人生やって来いっ！

★★あらすじ★★
6回の結婚歴を誇るバーナデット（キャシー・ベイカー）は、最愛の犬をなくして失意に沈む女友だちジョスリン（マリア・ベロ）を励ますために一計を案じる。それは、ジェイン・オースティンが書いた小説を順番に読んでいく、「読書会」を開くこと。集まったメンバーは年齢も価値観もそれぞれ。さてさて、あなたが一番共感するのは誰？

【なにはともあれ、ジェイン・オースティンって？】
イギリスを代表する女性作家ジェイン・オースティン（1775-1817）。女性の視点から、日常生活そして結婚を描き、18世紀・19世紀が舞台ながら、現代女性からも「わかる！」と共感を得ています。その証拠に、欧米ではドラマ化・映画化されること数限りなし。映画では、『ある晴れた日に』（イギリスの名女優エマ・トンプソンと、ラブコメディでおなじみヒュー・グラントが主演）や『プライドと偏見』（キーラ・ナイトレイ主演）などで、その名前を耳にしたことがある人も多いはず。

【超一夜漬け・ジェイン・オースティン作品を予習してみよう】

『ジェイン・オースティンの読書会』には、ジェイン・オースティンが書いた6冊の長編小説が登場。すべてを読破してから映画館に行く……のが理想ではありますが、もちろん読んでいなくても楽しめます。というわけで、ここでは”簡単に”予習をしてみましょう。

◆『エマ』
…美しく財産あるお嬢様・エマ。自分の結婚には興味ナシ、他人の縁結びに日々奔走。

◆『マンスフィールド・パーク』
…貧しい家庭に生まれ苦労を重ねたファニー、幸せな結婚は訪れるのか？

◆『ノーサンガー・アビー』
…本が大好きな普通の女の子・キャサリンが華やかな世界に飛びこんで……

◆『自負と偏見』
…知性ある行動派・エリザベスを中心に恋愛模様を描くのだが、これが一筋縄ではいかないのです……

◆『分別と多感』
…性格が正反対のふたり姉妹エリナーとマリアンそれぞれの恋。

◆『説得』
…たがいに愛し合うものの、周囲の説得で婚約を破棄してしまったアンとウェントワース。
（翻訳版によって、タイトルや人物の名称が多少異なることがあります）

……と、こんな作品たちをきっかけにしながら、読書会に集まったメンバーは、それぞれの持論と人生観を語ります。女性たちのファッション、余暇の過ごし方、ライフスタイルなどもステキです。（そして実は、男性陣もけっこう魅力的なのです、これが。）

2008年の目標が「月に（できれば週に）1冊は本を読む」だったけど挫折してしまった人もそうでない人も、新年度4月です、この映画でもう一度、読書欲に火を付けてみてはいかがでしょう？


text by...  こうだ真紀

2008/04/14