“予知能力”誰しも一度はあこがれる能力。しかし、たった2分までの未来しかわからないとしたら…

クリス・ジョンソン（ニコラス・ケイジ）は、予知能力を持った男。しかしそれはたった2分先の未来、しかも自分にかかわる事しかわからないという“いまひとつ”の能力。
クリスはその能力を使って、場末のクラブのマジックショーに出ながら生活を送っていた。
その特別な能力を使って、片思いの彼女へのアプローチをああでもないこうでもないと考えるクリス。ようやくそのアプローチが成功したと思えたとたん、巻き込まれたのは世界を揺るがすほどのテロ事件だった…

クリスに目をつけて、テロ事件の解決に協力を無理強いするFBIの敏腕捜査官カリー・フェリス役には「ハンニバル（2000）」でもFBI捜査官を演じたジュリアン・ムーア。やり手のこわーい捜査官役はこの人以外いないんじゃないかと思うほど。茶目っ気もなく、女を感じさせる色気もなく、淡々と仕事のみをこなす姿には人間味を少しも感じさせないが、その冷ややかな仕事ぶりはすごくかっこよく、スマートだ。ところどころに見せる彼女からの「命令」にゾクゾクっとくる男性も少なくないのでは！？

そして主演のニコラス・ケイジ、彼の出る作品は無条件に好き。
「アパッチ（1990）」で初めて彼を見たときまず思ったのは「なんでこの人が主役なの…？」。悲しいかな、今まで私が思っていた“イイ男”の部類にはまったく入る余地もなかったからだ。後退しつつある生え際に長い顔、なんだかたよりなさそうな下がり眉。。
しかしその後「ロック（1996）」「コン・エアー（1997）」と、彼の出る作品があまりにも面白く、それからは、出演者に「ニコラス・ケイジ」とあるだけで、ついつい見てしまうようになった。慣れというのは不思議なもので、完璧なイケメンよりも味のあるこの顔の魅力にとりつかれてしまい、今はもう、私の中の「イイ男」ランク上位に君臨している。

さあさ、2分先の未来が読める予知能力、これがどれだけスゴイものか。ぜひこの作品でご確認ください。
そしてニコラス・ケイジのイイ男ぶりにとりつかれて下さい。


text by...  たるぴ

2008/04/21